「七五三現象」
中卒7割、高卒5割、大卒3割
新卒で就職して3年以内早期離職の
割合・状況を称した言葉です。
2025年10月24日
厚生労働省は令和4(2022)年3月に卒業した
新規学卒就職者の離職状況を公表しました
今回のコラム、
その概要をご紹介致します。
※以下の資料は、厚生労働省等
各ホームページで公開されている資料より引用します。
就職後3年以内離職率 令和4(2022)年3月卒の状況
今般、厚生労働省が公表した資料は
令和4(2022)年3月に卒業した
新規学卒就職者の離職状況
以下が報告されています。
■ 新規学卒就職者 就職後3年以内離職率
・大学:33.8%
・高校:37.9%
大卒は前年から1.1P減、高卒は0.5P減
大卒は4年ぶり 高卒は3年ぶりの改善
中卒は54.1% 短大等は44.5%
中卒は3.6P増 短大等は0.1Pの減となっています
■「3年以内離職率」の内訳
大卒
1年目:12.1%
2年目:11.9%
3年目: 9.9%
高卒
1年目:17.9%
2年目:11.5%
3年目: 8.5%
「1年目離職率」については
直近の卒業生の状況も公表されています
大卒
令和4(2022)年3月卒:12.1%
令和5(2023)年3月卒:11.0%
令和6(2024)年3月卒:10.1%
高卒
令和4(2022)年3月卒:17.9%
令和5(2023)年3月卒:17.4%
令和6(2024)年3月卒:16.6%
大卒・高卒ともに低下傾向
G.W明け、各メディアで話題となった
大卒新入社員の超早期退職の状況とは
イメージ異なる結果となっています。
■ 事業所規模別 就職後3年以内の離職率(大卒)
・5人未満:57.5%(▲1.6P)
・5~29人:52.0%(▲0.7P)
・30~99人:41.9%(▲0.5P)
・100~499人:33.9%(▲1.3P)
・500~999人:31.5%(▲1.4P)
・1,000人以上:27.0%(▲1.2P)
※( )内は前年差増減
規模を問わず前年から減少していますが
100人未満ではまだまだ高い水準で推移しています。
なお産業別にみると「離職率の高い上位5産業」は
大卒
宿泊業,飲食サービス業:55.4%
生活関連サービス業,娯楽業:54.7%
教育、学習支援業:44.2%
医療、福祉:40.8%
小売業:40.4%
高卒
宿泊業,飲食サービス業:64.7%
生活関連サービス業,娯楽業:61.5%
教育、学習支援業:53.6%
医療、福祉:49.2%
小売業:48.3%
大卒・高卒とも上位5産業は一緒
・宿泊業,飲食サービス業
・生活関連サービス業,娯楽業
では50%を超える状況となっています。
■ 大卒就職率と3年以内離職率の推移
厚労省公表資料では、
昭和62(1987)年3月卒から
時系列に並べた就職率 離職率推移も確認できます。
就職率 91%から95%で推移していた
平成9(1997)年から平成18(2006)年まででは
平成16(2004)年、過去最高値の離職率36.6%を記録
平成27(2012)年3月卒以降は、
就職率は、過去に例のない96.0%超えで推移するも
離職率は、30%台のままで推移
就職率については
令和5(2023)年3月卒からは
97.0%を超える過去最高水準で推移しており
「就職率が上がれば、離職率が下がる」
「就職率が下がれば、離職率が上がる」
離職率の高止まりが解消され、以前のような
現象に回帰するか注目されるところです。

本コラム図表等出典:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者) 資料全体版
以上、最新データの概要をお伝え致しました。
詳しくは、下記
【出典・引用】URLからご確認ください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。
【出典・引用】
厚生労働省 2025.10.24
新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します
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