「労働者とのミスマッチの防止や人手不足の解消」
2024年3月29日、厚生労働省は
"よりよい採用活動"の参考となる
「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」を
策定・公開しました。
求人企業の求人票・採用ページなど
求人コンテンツ作成の参考となる「手引」
今回のコラム、
その概要をご紹介致します。
※以下の資料は、厚生労働省等
ホームページで公開されている資料等より引用します。
「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」の概要
今般、厚生労働省からリリースされた
「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」とは
・求職者等が就職前に収集する情報の充実を図るため
・職場情報を適切に開示・提供することで
・可能な限り、入社前後の職場に対する「印象のギャップ」を解消
することで
「労働者の離職率低下やエンゲージメントを向上が期待できる」
として、ヒアリング調査などのプロセスを経て策定されたもの
ヒアリング調査の結果を踏まえた
「求職者等が求める情報」を
以下のカテゴリーに分類・整理
代表的な情報を提示しています。
■ 企業等・業務に関する情報
■ 職場環境に関する情報
■ 労働条件・勤務条件
■ その他
図表出典:厚生労働省 企業等向け周知用リーフレット
「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」企業等向け周知用リーフレット
特筆すべきは
「その他」のカテゴリー
ヒアリング調査の結果も踏まえ
・【転職者の場合】
・【非正規雇用労働者の場合】
求める人材・雇用区分にも
踏み込んで「求める情報」を整理しています。
ちなみに【転職者の場合】で
ラインアップされている
「オンボーディング制度」とは、
航空機や船に乗るという意味の
「on board(オンボード)」が由来
新規採用のメンバーが組織や職場へスムーズに
合流・慣れてもらうための工夫や取り組みを
意味するトレンドワード。
早期離職を防止し、人材の定着・戦力化の
効果が期待されるアプローチです。
本「手引き」の詳細は、下記【出典・引用】URLからご確認ください
【出典・引用】
厚生労働省 報道発表 2024.03.29
「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」を策定しました
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欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (「求職者が求める情報」と求人票)
今回ご紹介した「手引き」冒頭にも記載されていますが
中途採用・経験者採用の正規雇用者を念頭に
ヒアリング等を実施した本手引きのコンテンツは
転職者採用に参考となる内容となっています。
「求職者等が求める情報」とは、見方を変えると
「求職者が応募を検討するために必要な情報」です。
その情報の「提供時期」については、
ミスマッチ・早期離職解消の視点からも
「就職前」つまり「求人募集段階」であることが望ましく
その情報の「鮮度」については、
「より実態に近い正確な内容」であることが望ましく、
昨年10月に改正された職業安定法が要請する「的確な表示」
・虚偽の表示・誤解を生じさえる表示はしないこと
・求人情報を最新の内容に保つこと
ともリンクした情報が求められています。
そして、情報発信に大切な視点は
「求人情報の読み手である求職者が欲しい情報」であること
「手引き」でも【転職者】・
【非正規雇用労働者】で場合分けしているように
求人企業が自社求人を見て欲しい「人材像=ターゲット」に
よって、情報の内容が変わるはずですし、伝え方も
変わるはずです。
本コラムで12年間、
繰り返しお伝えしていますが
「求人とは、集客。求人票も広告です。」
「だれに・なにを・どう伝えるか?」は
「自社の求人票を、求職者に
選んでもらい応募に繋げる」
大切な視点であり戦略です。
求人票も書き方・伝え方次第。
「求める人材が求める情報」
みなさんの求人票は
的確に伝えていますか?
的確に伝わっていますか?
機会があればご検討ください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。