「そういう勤務になるって、面接で教えてくれなかった・・・」
「そういう働き方と知っていれば、入社しなかったのに・・・」
面接で就業に関する重要事項を
十分に確認しないまま採用決定
▽
入社直後にトラブル発生
▽
入社早々に離職
採用担当者として、
なんとしても避けたい事態です。
その解決のヒントが
「厚労省履歴書様式例」に在りました。
今回のコラム、
その概要をご紹介致します。
※以下の資料は、厚生労働省ホームページに
公開されている資料より引用します。
「新たな履歴書の様式例」厚生労働省 事業主向けリーフレットの概要
本様式の検討・作成のいきさつは
令和2年7月に日本規格協会がJIS規格の解説の様式例から
履歴書の様式例を削除したことに端を発したもの
リーフレットでは
1.性自認の多様な在り方に対応し「性別欄」を任意記載欄へ
2.応募者のプライバシーの要素が非常に高い情報を項目欄から削除
など「従来の履歴書」からの変更点を解説しています
2.に関する具体的な項目は
「通勤時間」・「扶養家族数(配偶者を除く)」・
「配偶者」・「配偶者の扶養義務」の4つ
リーフレットでは各項目の削除に伴い、
公正な採用選考に留意した上での、面接時等での
各項目確認の参考となる具体的な「質問例」を
① 超過勤務・休日出勤関係、② 緊急対応関係、③ 配置先関係、④ 転勤関係、⑤ その他
に分類して掲載しています。
ここまでの図表出典:厚生労働省リーフレット 「新たな履歴書の様式例の作成について」(事業主の皆さまへ)
「面接時に確認する際の質問例」や「新たな履歴書の様式例」など
詳しくは、下記【出典・引用】URL・【関連コラム】ご確認ください
【出典・引用】
青森労働局
厚生労働省が新たに作成した「履歴書様式例」を掲載しました。
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/aomori-roudoukyoku/news_topics/topics/_00051.html
欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 面接の質問から逆算 求人票の書き方 )
※青のヒストグラム:男性 橙のヒストグラム:女性
図表出典:令和4年版 労働経済の分析 第Ⅱ部 第2章 第3節 転職者の実態
【関連コラム】
「勤め先選びの特徴・傾向」ということは、
「求人票の興味・関心事項」ということ。
・採用面接で質問する前フリとして
・入社後のトラブル・早期離職を事前に回避するため
・自社の働き方・就業条件を知ってもらう要素として
以下のような「定性情報」も積極的に
「求人票の読み手」に発信しておきたい事柄です。
① 超過勤務・休日出勤関係
・どんなときに、残業・休日出勤となるか など
② 緊急対応関係
・自社のシフト制勤務、当番制などに関する具体的な内容 など
③ 配置先関係
・入社後は複数の配属先があること(具体的な配属先候補)など
④ 転勤関係
・転勤する時期、転勤に付帯する諸手当、転勤への配慮など
求人と面接は一体のもの。
2012年(平成24年)以来、10年にわたって
弊所が本連載コラムや商工会議所などでの
「求人票の書き方セミナー」等の機会に
繰り返しお伝えしていることは
「求人とは、集客。」
「求人票も、広告。」
という視点・考え方
求人票も
「読み手」が存在し、
「読み手」の興味・関心にフックしなければ
「応募」という行動に繋がらないことは
広告のそれとなんら変わるところはありません。
・その人は、どんな仕事情報を欲しがっているのか
・その人は、どんな働き方に関心があるのか
・その人は、どんな職場環境に興味があるのか
自社が求める人材像の価値観・志向などをイメージして
どんな求人情報を、どんな言葉・表現で伝えるかが
求人票の書き方の大切なポイントです。
そして、求人広告である以上、
読み手である求職者に
「手に取ってもらい・読んでもらうこと」が
最初の一歩。
「詳しさ」と「読みやすさ」は、
応募に繋がる求人票の書き方の両輪
会社の都合/一方的に言いたいことだけの羅列や
だらだらと冗長で回りくどい文章・文字で埋めた
「真っ黒な求人票」が「詳しい求人票」ではありません
「詳しい求人票」とは、読み手である求職者の印象。
自分が仕事選びで欲しい情報/知りたい情報が、
わかりやすく網羅され・デザインされた求人票のことです。
大切なことは
「だれに・なにを・どう伝えるか?」
「いかに文字を削って、表現・言い回しを工夫して、
わかりやすいフレーズ・コピーに仕立てるか?」
自社が求める人材に向けて、
伝えるべき情報を取捨選択して
伝わる表現・文章を吟味して的確に発信する
そのプロセスは、広告のそれと全く同じです。
求人票も書き方・伝え方次第で
その印象はガラリと変わります。
みなさんは、仕事を探しているみなさんに
今、求人票で「なにを・どう」伝えたいですか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
【出典・引用・参考】
厚生労働省 報道発表 2022.09.06
「令和4年版 労働経済の分析」を公表します
▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27381.html
令和4年版 労働経済の分析
▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/21/21-1.html
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。