■ 採用実績の状況(イノベーション活動への取組姿勢別、従業員規模別)
こちらは「イノベーション活動と採用実績」をテーマに
取組姿勢別・従業員規模別に採用実績との関係を調査したデータ
ここでのイノベーション活動とは、
「プロダクト・イノベーション」または
「ビジネス・プロセス・イノベーション」の
実現に向けた取組と定義されていますが
全体では「イノベーション活動を
「主体的に実施している」事業者ほど
「予定人数を採用」できている割合が高い結果に
「予定人数を採用」の割合
・主体的に実施している:52.8%
・実施していない:46.7%
先のコラムでもご紹介した
人手不足が急増する「従業員数30名超100名以下」でも
同様な傾向がうかがえます。
「予定人数を採用」の割合
・主体的に実施している:48.0%
・実施していない:38.1%
イノベーション活動への取組姿勢別、従業員規模別に採用実績の
状況を見たものである。ここでも、特に人材の不足感が強い従業員数名超の事業
者に焦点を当てている。「全体」について見ると、イノベーション活動を「主体的に実
施している」事業者ほど「予定人数を採用」できている割合が高いことが分かる。さ
らに、この傾向は「従業員数名超」の事業者でも同様であることが見て取れる。
この相関について白書では
「この調査結果から一概にはいえないが、
イノベーション等を通じて魅力ある職場にしていくことが
採用目標達成に寄与する可能性が示唆される。」
とコメント
※以上、2025年中小企業白書第2部第4節より引用
イノベーション活動をきっかけに
発生・醸成される"好循環"が
採用活動の実績にも"好影響"を与える
可能性を示唆しています
■ 人材確保に効果があった働き方改善の取組(従業員数の増加状況別)
こちらは"人材確保に効果があった"と考えられる"働き方改善の取組"を
従業員数の増加状況別に集計したデータです
採用実績が上がったと判断できる
「増加している」の割合が高い取組をみると
・有給休暇・育児休業など休暇が取得しやすい職場づくり:67.9%
・時間外労働の削減:59.3%
が上位に
・福利厚生の充実:35.6%
・快適なオフィス・工場・店舗等の整備:27.6%
・時短勤務・時差出勤制度の導入:17.8%
などが続きます
また、「増加していない」事業者の集計結果をみると
「特に働き方改善の取組を行っていない」の割合が高い(26.0%)
特徴もうかがえます。
この相関について白書では
「働き方改善の取組を行うことが人材確保に
寄与している可能性が示唆される。」
と分析しています。
※以上、2025年中小企業白書第2部第4節より引用