2012年開業、求人ひとすじ10年超「求人から相談できる社労士」
求人とは集客、求人票も広告です。Web/紙媒体も書き方次第、
求人票コピーライターが御社の求人票をバージョンアップ!
仕事に関係のない営業/勧誘等一切お断りします
大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 不本意非正規の現在地 ”パートで働く”を選ぶ理由と求人コピーの賞味期限 [#23-2023]
 

不本意非正規の現在地 ”パートで働く”を選ぶ理由と求人コピーの賞味期限
[#23-2023]

2023/10/23

***”パートで働く”を選ぶ理由と求人コピーの賞味期限***

 

非正規労働者が

「非正規雇用を選んだ理由」の推移

「年齢階級別 非正規雇用労働者」の推移


パートさんの・求人・人材確保には

このような推移・動向を知っておくことも

求人票の反響をよくするために大切なことです。


2023年10月12日 厚生労働省から

興味深いデータが公表されました

 

今回のコラム、その概要を紹介し

求人票の書き方を検証致します


※以下の資料は、厚生労働省等

 各ホームページで公開されている資料より引用します。

”パートで働く”を選ぶ理由 現況と経年推移・年齢階級別の状況


今回ご紹介するデータは
2023年10月12日 厚生労働省が公表した
「労働政策審議会雇用環境・均等分科会」の資料

「参考②:非正規雇用の状況等」では
以下のデータが公表されています。

■ 非正規雇用を選んだ理由(年推移)(男女計)

 「非正規雇用を選んだ理由」つまり”パートで働く”を選ぶ理由
 2022年の状況は以下の通りです。

 ・自分の都合のよい時間に働きたいから:33.5%
 ・家計の補助・学費等を得たいから:19.2%
 ・家事・育児・介護等と両立しやすいから:10.9%
 が上位に

 2013年から2022年の「年推移」をみると
 ・自分の都合のよい時間に働きたいから:24.2%⇒33.5%
 ・家計の補助・学費等を得たいからは:22.3%⇒19.2%
 ・家事・育児・介護等と両立しやすいから:11.2%⇒10.9%

 「正規の職員・従業員の仕事がないから」
 不本意非正規労働者の動向をみると 19.2%から10.3%へ推移

  2013年は全体の約2割であった状況が
  2022年現在、約1割に低下していることがうかがえます。


■ 年齢階級別 非正規雇用労働者の推移

 15歳から10歳刻みの年齢層で、
 2022年時点での非正規雇用の就業割合をみると
  ・65歳以上:19.3%
  ・55~64歳:20.9%
  ・45~54歳:20.8%
  ・35~44歳:15.3%
  ・25~34歳:11.1%
  ・15~24歳:12.7%

 2013年からの推移をみると
 65歳以上は、6.5%から19.3%と顕著に増加
 同じように
 55~64歳も、16.8%から20.9%へ

 若年層をみると
 ・35~44歳:18.0%⇒15.3%
 ・25~34歳:18.7%⇒11.1%
 ・15~24歳:17.8%⇒12.7%

 若年層から、ミドル・シニア層へのシフトが
 うかがえる結果となっています。


図表出典:厚生労働省 第62回労働政策審議会雇用環境・均等分科会
     雇用保険法施行規則の一部を改正する省令案 説明資料


詳細は、下記【出典・引用】URLからご確認ください

【出典・引用】

厚生労働省 2023.10.12
第62回労働政策審議会雇用環境・均等分科会

   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (”パートで働く”を選ぶ理由と求人コピーの賞味期限)


データでご紹介した、
パート・アルバイトなど非正規雇用労働者の
「非正規雇用を選んだ理由」と「年齢階級別の分布状況」
  
この傾向・動向を踏まえて、
求人票の書き方を検証してみると

「正社員登用制度あり」
「キャリアアップできる」
など、従来から使われてきた
パートタイマー求人の定番コピーの数々は
もはや"一世代前"の感は否めません

また、
・直近の年齢階層別就業率は、
 55歳~64歳層/45歳~54歳層がほぼ拮抗し
 35歳~44歳層がそれに次ぐ
・約10年間で、
 35歳未満の若年層からミドル・シニア層にシフト

データが示すそんな状況は、各年齢層・年代が考える
「家事・育児・介護等と両立したいから」と
「自分の都合のよい時間」のキーワードから
イメージする就業に対する期待値や温度に違いがあって
ライフスタイルにも違い・変化があろうこともみえてきます

そうであれば、たとえば「子育て中」のキーワード
ステレオタイプな"求める人材像"をイメージして
「その人材に合いそうな就業時間だけ」を設定して、
「両立を応援しています」とアピールしてみても

それが、労働市場の求職者に"的外れ"であれば
イマイチ求人ターゲットに響かない・
インパクトに欠ける求人情報になって
募集に繋がらない・結果が出ないことは
想像に難くありません。

2012年(平成24年)以来、10年にわたって
弊所が本連載コラムや商工会議所などでの
「求人票の書き方セミナー」等の機会に
繰り返しお伝えしていることは

「求人とは、集客。」
「求人票も、広告。」
という視点・考え方

求人広告である以上、
広告の読み手が存在します。

消費者の興味・関心がそうであるように、
求人広告の読み手である求職者の
働き方の選択や応募の選択基準は、
その時代と状況で移ろうもの。

求人票・求人情報の興味・関心ポイントも
その時代で移ろうはずです。

つまり、
求人票も広告である以上、求職者に注目されるための
求人コピーや求人フレーズにも流行り・廃りがあって

巷に溢れる、
飽和状態で何周も回ってきたような
「使い古されたコピー」に対する
読者・消費者の反応と同じように

数年前に流行っていた(であろう)定番の求人コピーが
今の時代の価値観・仕事観にマッチ・ヒットするかは
十分に検討しておきたいところです。
  
求人情報の発信で大切なことは
「求人企業の一方的なロジック・思い込みで伝えること」ではなく
「読み手の目線で、その時代のニーズに応えた情報を
 わかりやすく・ていねいに伝えること」

そして、客観的なデータで
求人ターゲットの動向を掴んでおくことは
広告の世界でのマーケティング・リサーチと同じです。
 

求人票も書き方・伝え方次第で
その印象はガラリと変わります。

みなさんの求人票は何年も前から
同じ内容のまま放置されていませんか?

もうとっくに、賞味期限が切れた
"響かない求人コピー"をいつまでも使っていませんか?

みなさんは、仕事を探しているみなさんに
今、求人票で「なにを・どう」伝えたいですか?

自社の求人票で、だれに・なにを・どう伝えるか?
一度、じっくり・しっかりとご検討ください。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

 


※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。


Office Heart Rockは、2012年6月の開業以来
「ハローワーク求人票の書き方・活用ノウハウ」をメインコンテンツに 
人材確保にお困りのみなさまに 求人・採用活動のサポートメニューをお届けしています。
 ・求人票の書き方セミナーなど講演のご相談
 ・求人票・各種求人媒体コピーライティングのご相談
 ・ホームページ・採用ページ・会社案内ライティング など
お問い合わせ・ご相談はこちらのWebフォームからお願い致します。
 ▽     ▽     ▽     ▽     ▽       
お問合わせ・お申込みWebフォーム