【連載コラム:求人票の書き方 #42-2019】
既に、弊社コラムで連載しておりますが、
年明けの2020年1月6日
ハローワークのシステムが一新、
求人票も、A4片面からA4両面へと
デザインが一新されます。
このたび、厚生労働省HPに
「筆記式の求人申込書」
フォーマットが公開されました。
今回のコラム、入手した情報から
その概要をお伝え致します。
※以下の資料は、厚生労働省ホームページ
公開資料等より引用します。
ハローワーク 新「求人申込書」 項目別文字数の概要
公開された「筆記式求人申込書」は、
4ページのフォーマット。
①〜⑦にカテゴライズされた入力項目と、
「最大文字数」表記のある項目は以下の通りです。
■①求人区分
■②仕事内容
・仕事の内容:最大360文字
■③賃金・手当
・その他の手当等付記事項(d):最大150文字
■④労働時間
■⑤保険・年金・定年等
■⑥求人PR情報
・事業所からのメッセージ:最大600文字
・障害者に実施している合理的配慮の例:最大40文字
・障害者の就労や定着に関するサポート体制:最大40文字
・障害者雇用の担当者からのメッセージ:最大40文字
・障害のあるスタッフからのメッセージ:最大40文字
・障害者雇用に関するアピールポイント:最大40文字
■⑦選考方法
・選考に関する特記事項:最大60文字
・求人に関する特記事項:最大600文字
ちなみに、事業所情報を登録する
「事業所登録シート」では、
求人票に掲載される情報を、
①〜④のカテゴライズでレイアウト、
うち、「最大文字数」表記のある項目は以下の通りです。
■①企業基本情報
■②事業所基本情報
■③事業所詳細情報
・事業内容:最大90文字
・会社の特長:最大90文字
・事業所に関する特記事項:最大72文字
■④就業場所情報
【出典・引用】
厚生労働省ホームページ
2020年1月6日からハローワークのサービスが充実します!
▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06574.html
三重労働局「ハローワークの利用方法が変わります。」
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/mie-roudoukyoku/news_topics/topics/29032901/20170329_00033.html
欲しい人材に響く! 求人票の書き方(最大文字数と求人票訴求力強化の本質)
新求人票で掲載される
・仕事の内容::最大360文字
・求人に関する特記事項:最大600文字
・事業内容:最大90文字
・会社の特長:最大90文字
先のコラムでご紹介した
"求人・事業所PR情報"に掲載される
・事業所からのメッセージ:最大600文字
・福利厚生:最大510文字
・研修制度:最大144文字
・両立支援の内容:最大510文字
このスケール・分量となると、もはや
「各欄何文字書けます・全部で何文字書けます」
そんな"ちょっとしたコツ"のフレームワークは、
自社求人票の訴求力・競争力強化の本質ではなく
「どんな情報を欲しい人材に伝えるか?」
「いかに読ませて、応募につなげるか?」
「だれに・なにを・どこで・どう伝えるか?」
そんな、広報戦略の視点に立ったコンセプトの設定や、
広報視点・求職者視点に立った求人情報のコピーライトが
重要な検討テーマであろうことは想像に難くありません。
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが、
「求人とは、集客。」
「求人票も、広告。」です。
厚労省の公開リーフレットにも記載されていますが、
掲載する情報量が増える効果は、
「求職者が求める情報をより詳細に伝えられる」こと。
しかしそれは、見方を変えると
「求職者が求めない情報を詳細に伝えても意味がない」
ことをも示唆しています。
ただただ冗長な・まとまりのない文章で、
いたずらに情報量を増やし「詳細に書き連ねる」
ことは、かえって逆効果。
読み手である求職者がスルーするだけです。
大切なことはその先
そのエリア・文字数を使った
"求職者目線の情報発信"
よくある表現で曖昧なコピー
あおった表現で盛ったコピー
小洒落たアートっぽいコピー
カッコいいスタイリッシュなコピー
キャッチコピーも、ボディコピーも
そのアプローチは、幾千とあります。
ですが・・・
求人広告も採用ページも、
何十回・何百回とクリックされようと
何百人・何千人・何万人に閲覧されようと
肝心の求人情報・コンテンツそのものの中味が、
・欲しい人材に、響かなければ・・・
・欲しい人材の、興味・関心を惹けなければ・・・
・欲しい人材が、応募してこなければ・・・
欲しい人材に響かず採用に繋がらなければ
その求人広告の集客効果はゼロ。
「集客できていないコンテンツ」です。
そして、
「情報の羅列」は読み手が疲れるだけ。
一方的に大量な情報を発信・提供しても
"読み手に受け取ってもらえなければ"
何の意味もありません。
求人票訴求力・競争力強化の本質は、
素材・言葉・表現の
チョイスとセンスとインスピレーション
そして、自社独自の具体的事実(Fact)をベースに
オリジナリティあふれる厳選・洗練されたコピーで
訴求する求人情報のリアリティ。
求人票の様式が変わっても、
有料求人広告でも・採用ページでも
その本質は変わることはありません。
求人情報も伝え方次第。
求人票も書き方次第。です。
みなさんは、新しくなる求人票で、
だれに・なにを・どう伝えますか?
そこには、
「これをこう書けば、採用できる」といった
絶対法則のような正解パターンはありません。
自社の魅力は、唯一無二。
欲しい人材は、百社百様です。
まだ見ぬ"欲しい人材"が応募したくなる求人票。
そんな求人票へ、自由な発想でご検討頂ければと存じます。
弊社では、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
良い採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基に、
コラム記事として掲載しています。