【北おおさか信金地元企業1,200社調査】人手不足にある職種・人材
[#17-2018]

2018/05/15

【連載コラム：求人票の書き方 #17-2018】

"人手不足と人材確保"

求人倍率が高止まりな昨今、
中小企業にとって重要な経営課題です。

北おおさか信用金庫・
大阪彩都総合研究所による

「景況レポートNo.17」

北大阪を中心とする
地元企業1,200社を対象に、
「雇用状況について」の特別調査を行い、

その結果を公表しています。

今回のコラム、
このデータをご紹介しながら、
"求人票活用のポイント"も
検証致します。

【地元企業1,200社調査】人手不足にある職種・人材

全業種集計結果によれば、
「人手不足にある職種・人材」の上位は

・製造・生産・現場作業者：29.5%
・営業職：27.6%
・技術者：20.1%

若手社員(16.9%)・中堅社員(12.9%)・管理職(7.9%)
を上回る結果は、

より明確に、
"専門職・即戦力人材"を求める傾向が伺えます。

また、公表されている
「業種別内訳」では、

「製造・生産・現場作業者」では
製造業：45.3%
金属機械工業：56.1%
建設業：37.1%

「営業職」では
不動産業：62.1%
卸売業：59.2%
小売業：49.5%

業種によっても、不足している職種・人材が
鮮明な結果となっています。

【出典・引用】
北おおさか信用金庫ホームぺージ
「景況レポートNo.17 平成30年1月〜3月期」※敬称略
▽
http://www.kitaosaka-shinkin.co.jp/business_reports/index.html

"転職者の心理" 求人票の書き方　中途採用の訴求ポイント

調査結果からうかがえる

専門職・即戦力人材採用は
"中途採用"がその戦略となります。

"転職希望者の心理"

私自身の5回の転職経験も
振り返ってみると、

各種求人媒体を問わず、

「知りたい情報」は、
以下の３要素にまとめることができます。

1.仕事の特徴
　・どんな仕事を担当することになるのか？
　・経験・知識を活かせる仕事か？
　　※前の会社の仕事と比べて

2.職場環境の特徴
　・そもそもどんな職場か？
　・この会社の職場環境のウリは？
　　※前の会社の職場と比べて

3.会社の特徴
　・どんなことをしている会社か？
　・独自性・安定性・将来性は？
　　※前の会社と比べて

そして、"売り手市場"の現在、
転職先を選べる立場にある転職者の視点は、
「他社の同じ求人と比べてどうなのか？」も
"応募する・しないの判断要素"であろうことは
想像に難くありません。

弊社コラムで繰り返しご紹介していますが、

・「仕事の内容」欄
・「特記事項」欄
・「備考」欄
３つの求人票活用エリアは、

・具体的な仕事の内容
・職場の特長
・会社の特長

など

「他社求人との違い」を
具体性のある文章表現で求職者に訴求できるエリアです。

そして、ハローワークの求人票。

よく「無料で使える」が
メリットとして挙げられますが、

求人票を「広告」として捉えた場合、
更に大きなメリットがあります。

それは、
「掲載期間中にでもメンテナンスできる」
というメリット。

一般的な求人広告は、
掲載期間中の原稿修正は不可となっています。

片や、ハローワークの求人票
管轄のハローワークで手続きを踏めば、
適時、求人情報の修正・更新が可能です。

言い換えれば
「求人票の反響をみながら求人情報を
　ブラッシュアップ・アップデートできる」

このホームページコラムで、
2012年以来お伝えしている
「求人とは、集客。そして求人票も広告。」
という求人票の活用・書き方のコンセプトからも、

・求人市場の動向をみながら
・求職者の反響をみながら
・応募者の関心をみながら

早いタイミングで、

自社が訴求する求人情報を
「無料で更新できる機動力」こそが、

売り手市場でのハローワーク活用の大きなメリットです。

"読み手である転職者"の興味・関心は、

「他社求人情報との違い」

一歩踏み込んだ、

自社の仕事・職場・会社の魅力（=自社で働く魅力）を
「具体的で明確。そしてリアルな言葉」で、伝えることが、
"売り手市場で選ばれる求人情報"の大事なポイントです。

「他社の求人とはココが違う」独自の魅力の情報発信

単に「詳しく書けば応募がある」ではありません。

もちろん、広告である以上は、嘘は書けません。

それは、企業の広報活動と同じです。

"求職者への広報"で大事なポイントは、
読み手である求職者に
「関与させてほしい・協働したい（ENGAGE)」と感じさせる
「エンプロィーエンゲージメント(Employee Engagement)の情報発信」
　
「『今の仕事・今の職場・今の会社』の良さ・魅力」を
社外の求職者に伝えること。
　
求人も"パブリックリレーションズ(PR)"
社外に向けた広報活動に他なりません。

「ハローワークの求人票」も書き方次第、
求人媒体の選択肢のひとつとして
ご活用頂ければと存じます。