大阪の企業の
令和7(2025)年3月卒業者の採用状況と
令和8(2026)年3月卒業予定者の採用計画
大阪労働局による調査結果が公表されています。
「予定数採用できた」は 43.4%と前年から微増していますが
「一部のみ採用できた」も 40.1%と増加
この令和7年の状況を反映するように
令和8(2026)年3月卒業予定者の採用計画は
「採用人数を増やす」は24.2%に減
「採用人数を減らす」は4.8%に増
など特徴がうかがえる結果となっています
図表出典:大阪労働局 定例記者会見 2025.08.01
令和7年度第1回ハローワーク雇用等短期観測の結果
■"秋採用"とは?(属性・特徴・媒体)
一般的に"秋採用"とは、
夏休み明けの9月から年末12月まで採用活動
最近では「通年採用」として年度末2月まで
門戸を開いている企業も見受けます。
「秋になっても就活している学生」というと
"就職活動がうまくいっていないから"と思われがちですが
・学業・研究・卒論が忙しく、就活を始めることができなかった理系学生
・公務員志望だけれど、民間企業への就職も捨てられず動きはじめた学生
・クラブ活動を頑張り、最後のインターハイなどに出場していたため
就活に動けなかった(動かなかった)体育会系学生
・内定は複数もらっているけど、大事な人生の選択だから、
ギリギリまで「自分に合う会社」を探したい学生
そんな事情・動機で動いている就活生も少なからず居るはずです。
また、大手企業・有名企業は10月1日に向けで
「内定者のつなぎ止め」にシフト
採用は手薄になっているチャンス
求人・採用の現場にいれば、
そんな機微をご理解頂けようかと存じます
かく言う私も、転職2回目の中小企業での採用担当時代
その会社の大卒採用の戦略は「9月から動く」でした。
その理由は至ってシンプル
・春に大企業と競っても消耗・疲弊・徒労に終わるだけ
・夏に引退した体育会系学生や
公務員試験が終わった学生が動くはず
当時の「ヤングハローワーク」を
利活用して9月から営業職(2名)の
求人募集をかけたところさっそく、
当時ハローワークが連携していた
大学の就職課のご紹介経由で応募が。
さっそく面接をセッティングしたところ、
体育会で「キャプテン」を務めていた学生さん
「遅い就活」の理由をたずねたところ
「今年、創部以来初めて3部リーグから2部へ昇格するチャンスがきて。
後輩と部活の未来のため、キャプテンとして抜けるわけにはいかなかった」
そんな理由からとのこと
▽
質問の答えから滲み出る、彼のキャプテンシー・
責任感・物事をやり遂げる意思の強さに
営業本部長がいたく感激して、即・採用決定
いまから20年程前の話ですが、
いまだに鮮明な成功体験として
記憶に残っています
※こんなにもリアルな「ガクチカ」を語ってくれる
学生さんなら、今なら"内定無双"だったんでしょうね。
歳月が流れ現在「ヤングハローワーク」は
「新卒応援ハローワーク」となっていますが
令和6年度の実績をみると
・令和6年11月末時点で678大学と連携
・新卒応援ハローワークにおける大学生等の
新規求職者数:73.399人
・年度の後半は現役の未内定学生のサポートが急増
■ 就職支援サポーター支援対象 就職決定者数
新卒者 6月:2,813人 7月:2,973人 8月:3,933人
9月:13,603人 10月:17,227人 11月:11,073人
などの数値が公表されています。
データ出典:
独立行政法人日本学生支援機構
令和7年度「全国キャリア教育・就職ガイダンス」
厚生労働省 新規学卒者等に対する就職支援 より
また、有名な新卒求人サイト各社は、年末が近づくにつれ
翌年の年度・年次向けにシフトしていくことが慣例ですが、
「新卒応援ハローワーク」の求人は、翌年2月末までが掲載期間
求人コンサルの現場での
「新卒採用・人材確保」に関するご相談では
"秋採用"とともに、これからの時期に
有効な求人媒体として「新卒応援ハローワーク」の
利活用の提案・アドバイスをしています。