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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 「人手不足」はいつから?求人倍率の推移で読み解く 労働市場の転換点 [#16-2023]
 

「人手不足」はいつから?求人倍率の推移で読み解く 労働市場の転換点
[#16-2023]

2023/06/04

***売り手市場でも買い手市場でも求人で大切なこと***

 

「人手不足・採用難」


ここ数年、求人・採用や企業経営の

キーワードとしてクローズアップされていますが

その傾向は、一体いつからなのでしょうか?


"買い手市場"から"売り手市場"へ


先般、その「労働市場の転換点」を読み解く

データが公開されました。

  

今回のコラム、その概要を紹介し

求人票の書き方を検証致します


※以下の資料は、厚生労働省等

 各ホームページで公開されている資料より引用します。

2023.06.01厚生労働省公開 データで読み解く労働市場の転換点


今回ご紹介するデータは、
2023年6月1日 厚生労働省が公開した
「2023年度第1回雇用政策研究会資料」
 
一般に、就職、転職など「労働市場」の状況は、
「売り手市場」・「買い手市場」にカテゴライズできます。
  
・売り手市場:求職者有利⇔求人者不利
 求人数よりも求職者の方が少ない状況
      
・買い手市場:求職者不利⇔求人者有利
 求人数よりも求職者の方が多い状況
 
その市場動向や、有利⇔不利の程度は
「有効求人倍率」で確認することができます。

「有効求人倍率」とは、
"求職者1人当たりの求人件数"を示す指標

労働市場の状況を、
小数点第2位で切り分けると
・1.01以上で「売り手市場」
・0.99以下で「買い手市場」
となります。

「【資料5】足下の雇用・失業情勢や働き方の変化等について」では
リーマンショック前 2006年から、2023年4月までの状況を確認できます。

リーマンショックで
急下降した有効求人倍率の
「底」ボトムは、2009年8月の 0.42倍

そこから上昇に転じ、
2013(平成25)年10月には、0.98倍に
   ▽
1.00倍で均衡したのが 2013(平成25)年11月
   ▽
その翌月2013(平成25)年12月には、
1.03倍で「売り手市場」に転換

以後は、コロナ前後に
1.40倍→1.04倍となるも
1.00倍を割ることなく推移
  
つまり、有効求人倍率を指標とすれば
「売り手市場は約10年前から」と確認できます。


また、本資料で紹介されている
「新規求人数や新規求職者数の動向」

厚労省が毎月リリースする
「一般職業紹介状況」の指標
"新規有効求人倍率"で、その推移をみると

2011(平成23)年5月には、0.98倍に
   ▽
1.00倍で均衡したのが 2011(平成23)年6月
   ▽
その翌月2011(平成23)年7月には、
1.07倍で「売り手市場」に転換

さきほどの転換点、
2013(平成25)年12月よりも1年半早く
「売り手市場」に転換

以降、
新規求職者数は年々ほぼ下降基調で推移、
新規求人数と新規求職者数の乖離幅は広いままで推移、
「労働力不足」の一端が垣間見える結果となっています。


ここまでの図表出典:2023年度第1回雇用政策研究会資料 【資料5】

   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (売り手市場でも買い手市場でも求人で大切なこと)


今回のコラム
買い手市場=人手不足への
労働市場の転換点をデータで
読み解いてきました。

実は10年前から兆候を示していた
人手不足⇒採用難の潮流

時を同じくして、弊所では2012年6月から
「ハローワーク求人票の活用」をメインとした
中小企業/小規模事業者のみなさまの
求人・採用サポートをスタート致しました。
 
当初から、商工会議所各所様での
「求人票の書き方セミナー」・「専門家派遣」で
みなさまにお伝えしてきたことは、ただ一つ

「求人とは、集客。求人票も、広告。」という考え方です。
 
たとえ、労働市場の状況が
求人企業有利の「買い手市場」であっても
求人企業不利の「売り手市場」であっても

労働市場で、
就職先・転職先を探している人(求職者)が
 ・みなさんの会社の求人に"興味・関心"を示し
      ▽
 ・みなさんの会社の求人を"選んで"
      ▽
 ・みなさんの会社の求人に"応募する"
この一連のプロセス・行動を起こさなければ、
「面接⇒採用」の選考ステップに進めないことは、
同じです。

そして、
労働市場がどんな状況となっても
「自社求人だけしか出ていない労働市場」は
まずもってあり得ず、
なんらかの形で、職種・仕事内容が似通った
「他社求人が競合する」ことを前提に、
「求人票の書き方」を検討することが現実的な対応です。

求人票も広告です。

・広告の訴求ターゲットである
「自社が欲しい/求める人材」が
    ▽
・仕事探し・会社探しで興味・関心があるであろう
「会社・職場・仕事の魅力」=「自社で働くウリ」を
    ▽
・会社側の独り善がりなメッセージではなく
求人票の読み手である求職者の視点に立って、
「求人票で応募可否を判断できる情報」を
わかりやすく・ていねいに伝える。
 
その思考のプロセスは、
広告を創るそれと、全く同じです。


みなさんの会社の求人票も
着眼点を変え、表現や言い回しを変えるだけで、
読み手である求職者が受ける印象はガラリと変わり、
その変化は、応募行動の変化(反響)にも反映します。
  
みなさんは、どんな言葉/表現で
だれに・なにを・どう伝えますか?

 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。


本コラムでご紹介したデータ、
詳しくは下記【出典・引用】各URLから
ご確認ください

 

【出典・引用】

厚生労働省 2023.06.01
2023年度第1回雇用政策研究会資料

【有効求人倍率の推移:ご参考】
(有効求人倍率)
厚生労働省 職業安定業務統計
・一般職業紹介状況(平成25年10月分)について
 ▽
 
・一般職業紹介状況(平成25年11月分)について
 ▽
 
・一般職業紹介状況(平成25年12月分及び平成25年分)について
 ▽
 
(新規有効求人倍率)
・一般職業紹介状況(平成23年6月分)について
 ▽
 
・一般職業紹介状況(平成23年7月分)について
 ▽

 
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 


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