【連載コラム:求人票の書き方 #31-2020】
「自社の強みの認識」 "これまで"と"これから"(「2020年版ものづくり白書」第2章より)
欲しい人材に響く! 求人票の書き方( 自社の強みの認識 求人票への展開 )
応募者を増やすための求人票の書き方
応募者を増やすためには・
自社求人に注目してもらうためには
やっぱり
「給料を上げて、休みも大手並みにしないと来ないって話を・・・」
「服装自由・茶髪・ネイルOKぐらいしないと来なって話を・・・」
「イマドキは、キツい・ツラい仕事はやりたがらないって話を・・・」
求人コンサルティングの現場でも、
よくお寄せ頂くご質問・ご相談です。
もし無理をしてまでも
給料を上げて・休日を増やして・
服装を自由にして・軽作業だけにして
それを"自社求人の推し"として
大々的に求人広告を展開したとして
その内容で反響を得て、
集客できる可能性が高いのは
就職先・応募先の選択肢として、
それらの項目の優先順位が高い
求職者であろうことは想像に難くありません。
求職者が就職先・応募先の
選択で重視する項目・条件
仕事観・価値観や
過去の就業経験など
自身のキャリア志向など
私自身の5回の転職経験からも
人材紹介会社でのキャリアコンサルタントとして
転職希望者との面談での経験からもそうですが
求職者個々人が就職・転職活動をする
動機/背景・モチベーションは、
本来千差万別なはずです。
では、
求人票も広告であるならば、
"仕事を探している人"への広告に
自社の強み/特長をPRすることは
効果があるのか?
▽
答えは「はい」です。
今回のデータ回答の上位に入った
「営業力の強化」
そのために、
営業経験が豊富な人材の
中途採用で募集するとします。
営業経験者であればあるほど
何度か転職経験がある人ほど
初めての転職で慎重である人ほど
「この会社は、なにをやってる会社だろうか?」
「この会社は、なにが得意な会社だろうか?」
「この会社は、どこを目指しているのだろうか?」
「この会社に、将来を託して大丈夫だろうか?」
求職者にとって"会社そのもの"の
情報収集は応募先選択の大きな要素
それは、数ある同業・競合他社から
自社の取引先として相応しい1社を
選ぶ視点と変わりがないことは
想像に難くありません。
「信じられないほどの激安価格」
「常識では考えられない短納期」
単にそれだけで、安易に
発注しないことと同じ視点です。
そして、一言で「営業職」といっても
・その、ものづくり企業が作る製品
・その、ものづくり企業の取引先
・その、ものづくり企業の販売ルート
会社の事業分野・規模など諸々の要素・歴史で
・自社の営業スタイル(仕事の進め方)
・自社の営業にマッチする経験
・自社の営業で活かせる経験
「仕事内容」欄などで書いておきたい
具体的な仕事内容・経験などの求人情報も
他社との違いからも"自社のウリ"が明確になり、
文章もオリジナルな表現に変わってくるはずです。
2020年1月6日に一新された
ハローワークの新・求人票
「一般求人」も
A4片面からA4両面に
デザインからリニューアル
一気に増量した求人情報は、
新たにもうひとつの求人票
「求人・事業所PRシート」
にも反映されます。
数値で記載・表現する定量情報は、
デザインが変わっても「求人申込書」の
既定のエリア、客観的な数値情報を入力しますが
新求人票で"定性情報"を入力できるエリアは
旧デザインの活用エリアでもあった求人申込書の
・職種
・仕事内容(最大360文字)
・求人に関する特記事項(最大600文字)
をはじめ
新設された
「⑥求人PR情報」の
・事業所からのメッセージ(最大600文字)
「事業所登録シート①」の
・事業内容
・会社の特長
「事業所登録シート②」に新設された
事業所PR情報の各項目
・⑤ 福利厚生の内容(最大510文字)
・⑥ 研修制度の内容(最大144文字)
・⑦ 両立支援の内容(最大511文字)
など
「会社(事業所)の特長」を
さまざまな角度/切り口から
求職者にPRできる項目が増量されています。
【関連コラム】
[1/6新規スタート]もう一つの求人票「求人・事業所PRシート」の概要【求人票の書き方 #01-2020】
[1/6リニューアル]ハローワーク新求人申込書 A4両面の項目別文字数【求人票の書き方 #42-2019】
[1/6リニューアル] 求人申込書新項目「事業所メッセージ」の使い方【求人票の書き方 #41-2019】
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが、
「求人とは、集客。」
「求人票も、広告。」です。
求人票・求人情報には、
"誰でもいいから"ではなく
「読んでほしい・応募してほしい」
人材像(読み手)が存在します。
その読み手は、
自社が仮定する「欲しい人材」
自社求人が狙うターゲットです
そして、
求人広告でも採用ページでも、
何十回・何百回とクリックされようと
何百人・何千人・何万人に閲覧されようと
肝心の求人情報の中味そのものが、
・欲しい人材に、響かなければ・・・
・欲しい人材の、興味・関心を惹けなければ・・・
・欲しい人材が、応募してこなければ・・・
欲しい人材に響かず応募に繋がらなければ
その求人広告の集客効果はゼロ。
「集客できていないコンテンツ」です。
求人公開から応募へと繋げるための
コピーライトに大切なことは
「だれに・なにを・どう伝えるか」
自社の欲しい人材の興味・関心に応える
求職者目線に立った求人情報の発信です。
求人票も書き方次第
求人情報も伝え方次第
こなれたコピー/こじゃれたコピー/
巷にあふれるコピーが
求職者を"応募という行動"に、
いざなうのではありません。
「見慣れた表現」・「ありがちな言葉」にはない
自由な発想とオリジナリティあふれる言葉
"自分の・自社の言葉"で紡ぎ、
求職者に語る「自社で働く魅力」のリアリティ
みなさんは、まだ見ぬ"欲しい人材"に
どんな言葉で・なにを・どう伝えますか?
弊社では、
ハローワーク求人票、求人・事業所PRシートをはじめ
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。