創業から5〜10年、成長フェーズの求人戦略「2017年版中小企業白書」
[#19-2017]

2017/04/30

【連載コラム：求人票の書き方 #19-2017】

創業から5年〜10年
「創業・成長・安定
フェーズの経営課題」

4月21日に公表された
「2017年版中小企業白書」では、
"創業後5〜10年の企業約3,000社"に
アンケート調査を実施。

創業後企業の成長段階を
３つに分類し、
それぞれのフェーズでの
経営課題を分析・公表しています。
　
求人票の書き方と併せ、その結果を
「速報！」でお伝え致します。

※以下の資料は、経済産業省ホームページで
　公開されている資料より引用します。

1.「創業・成長・安定」成長フェーズの課題「2017年版中小企業白書」より

「2017年版中小企業白書」では、
創業後企業の成長段階を

1.創業期
2.成長初期
3.安定・拡大期
の3つのフェーズに分類

各段階での課題とその推移を分析、
その結果を公表しています。

企業が成長するにつれ、
資金調達から人材確保へ
課題がシフトしていく状況がうかがえます。

2.事業所規模別新規求人数の推移「2017年版中小企業白書」より

企業が成長していくにつれ、
事業所の規模も大きくなっていきます。

「事業所規模別新規求人数」

「2017年版中小企業白書」によれば
"1996年から2006年までの推移"は、以下の通りです。

ご覧頂いたように
大手・中堅規模の企業が
新規求人を控えるなか、

100人未満（特に29人以下）の事業所では、
2009年を底に「毎年、求人数が増加」して
いることがおわかり頂けるかと存じます。

そのなかで、創業・起業後5年〜10年で、
"新興市場上場企業の売上高伸び率を上回る"

「高成長型企業」の求人戦略は、
先のコラムでもご紹介した通り、
「ハローワークを軸とした求人戦略」を展開しています。

【参考コラム】
起業⇒高成長企業が活用する求人媒体とは？
▽

起業⇒高成長企業が活用する求人媒体とは？「2017年版中小企業白書」【他社がマネできない「無敵の求人票」求人票の書き方】

3. 創業から5年〜10年、成長フェーズの求人戦略「他社がマネできない求人票」書き方のポイント

資金調達、販促・マーケティング、そして人材確保。

創業・起業し、成長する段階でさまざまな課題を
克服しなければならない状況では、
求人・採用に投入できる予算も限られています。
　
そのなかで、先のコラムでもご紹介した通り、
「高成長型企業」の求人戦略は、

・「成長初期の前段階」から

　ハローワークの求人票で"スモールスタート"

・その後も、人材確保ルートとして
　"ハローワークから完全撤退せず"

・"投入できる採用予算のバランス"をみながら
　効率のよい戦略を展開しています。

　
「求人をどこに出せば？」

最近の求人コンサルティングでは、
このようなご質問も頂きますが、

大事なポイントは、

「どこに出すか？」の手前、
「そこで、なにを伝えるか？」です。

創業・起業したてならではの、
・会社の魅力
・職場の魅力
・仕事の魅力
　
「既存の企業の求人とは、ココが違う」
独自の魅力の情報発信

求人とは、集客。
求人票も求人広告（=求人メディア）です。

「応募がある」ことは「集客できている」こと。

その本質は、みなさんが普段行っている
広報活動と何ら変わることはありません。

単に「詳しく書けば応募がある」ではありません。
もちろん、広告である以上は、嘘は書けません。

"求職者への広報"で大事なポイントは、
読み手である求職者に
「関与させてほしい・協働したい（ENGAGE)」と感じさせる
「エンプロィーエンゲージメント(Employee Engagement)の情報発信」
　
「『今の仕事・今の職場・今の会社』の良さ」を
社外の求職者に伝えること。
　
求人も"パブリックリレーションズ(PR)"
社外に向けた広報活動に他なりません。

求人情報も伝え方次第。
どこに出すか？よりも、
だれに・なにを・どう伝えるか？　　

求人票でも・有料求人広告でも・採用ページでも
その本質は、商品・サービスを広報・ＰＲする
視点・考え方となんら変わりはありません。

弊社では、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい求人・採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。　